2017年2月4日土曜日

羽田空港のナゾのお土産


十代の頃に、父が買ってきてくれたお土産がとてもおいしいと思って、もう一度買ってほしいと何度か頼んでみたのですが、他の家族はそこまでおいしいとも思わなかったようで、食べたこと自体、憶えていないようでした。「羽田空港のお土産で、クッキーの間にショウガ風味のナッツの飴が挟んである和菓子で、包装にヒョウタンが描いてある」と説明しても、「???」という顔をされるばかりで、分かってもらえませんでした。まず、買ったのが空港だったとしても「羽田空港のお土産」ということはないはずですし、クッキーの間の飴にしても、ハードキャンディを思い浮かべるなら変な感じがするので、分かってもらえないのは当然です。デパートで諸国銘菓のコーナーがあるといつも探しましたし、インターネットでも探しましたが、全くそれらしいものが見つかりませんでした。

20年近く、あれは何だったのだろう、と思い続けていたのですが、ついに駅で見つけました。目黒発の「六瓢息災」というお菓子でした。目黒の本店の他、空港や、いくつかの駅でしか販売しておらず、デパートの取り扱いはないようです。自分用のお菓子としては高価ですが、ここは大喜びで購入するしかありません。 自分ではまず作れなさそうな、凝った作りのお菓子であり、記憶と同じ味だったので、うれしく思いました。でも、夫は「さっきのお菓子何やったっけ?六波羅探題?わしはもうええわ」と言って、あまりおいしいとは思わなかったようです。

2017年1月28日土曜日

『エヴォリューション』

ルシール・アザリロヴィック監督『エヴォリューション』(2015年、フランス)を見ました。全米が泣いた超大作ではないため、そこまで話題にもなっていなかったようです。オフィスビルの一室を改装したような映画館で、ホームシアターよりは少し大きいくらいのスクリーンに映写されるのを、観客はみんな座椅子に座って見る、おもしろい場所で夜遅くに見ました。

少年とその母親、女性医師と看護婦のみが暮らす孤島で、少年たちが得体の知れない薬を飲まされ、よく分からない手術を施され、衰弱して行きます。10歳くらいの超絶美少年の二コラが見る世界は、歪で、気味の悪いことばかり起こります。

ヒトデの生態をヴンダーカンマー調に描いたホラー映画だと思います。銀色の魚や、イソギンチャク、海藻漂う青緑色の海や、デルヴォーやデ・キリコを思わせる海辺の街並みを、ランタンを提げて歩くシーン、ほの暗い病室など、美しい薄明かりの絵が満載です。また、赤いヒトデその他の海の生物、ホルマリン漬け、医療器具等のヴンダーカンマー要素も良いです。ただ、生理的嫌悪感を催す、気持ち悪い部分もたくさんあって、美しい部分と混ざり合ってマーブル世界を構成しています。見てしばらくは、食事の度に気分が悪くなることは間違いないです。アザリロヴィック監督のもう一つの長編映画、『エコール』は10年前に映画館で見たのですが、どちらも類稀なる変な作品です。

本作は、結婚記念日に夫と見に行きました。夫は「デートで連れて行ったら、その場で振られても文句は言えんで」と言っていましたが、結構気に入っていたようです。結婚した翌年から、毎年結婚記念日など全く頭になく、どちらかの家族がお祝いを言ってくれて始めて思い出すのが恒例でしたが、一度、このように思い出深いイベントがあると、しばらくは忘れそうにありません。以後、記念日は「不気味系のイベントがある日」ということにしたいと思います。

2017年1月14日土曜日

驚異の青い棚 10. 昔玩具、今お宝



子供の頃に、両親が「トウキョウのお土産だよ」と言って出してくれたものの一つが、地球ゴマです。回転音をさせながら、糸の上ですごい速さで回るので、前から持っていた木製のコマと同じものとは信じられませんでした。他に「トウキョウのお土産」でもらったものは、読めない字が書いてあるふさふさの本や、折り紙の1/4サイズで1000種類くらい(本当は20種類くらい)の異なる模様の千代紙の入った箱、光る粘土などで、未知なるトウキョウはきっと驚くようなものが何でもある、すごい所なのだろうと思いました。

ヴンダーカンマーによくあるかっこいい天球儀は高価なので、私は形が似ている地球ゴマで良いと思いました。特にありがたくもない感じで実家に転がされていたのをもらってきました。その後、2年程度で地球ゴマの生産中止が発表され、価格が大高騰しました。高騰したからにわかに大切になったわけではなく、玩具で遊ぶ子供が成長してからも保管しておいてくれた親に感謝しなくてはなりませんが、驚異の棚に飾っているのは、拾ったもの、作ったもの、ありふれたもの、価値のないガラクタばかりであるところ、地球ゴマだけはちょっとしたお宝です。大人が見ても、きれいな形だと思います。

子供の頃に憧れた東京は、何でもある、すごい所ですが、上京する頃にはかつてのように驚いたり、すごいと思うことはなくなってしまったし、欲しいものがあっても、学生には買えませんでした。多少は自分の自由になるお金ができる頃には、毛皮の付いた絵本や、千代紙はいくらなんでも子供っぽく、欲しいもの自体、あまりなくなってしまいました。


2017年1月3日火曜日

金星と月

写真はショボいですが、1月2日の金星と三日月の大接近はすてきでした。


夫がマンガを描いてくれました。

トルコの国旗に似すぎ
 こんなタイタックを買いました。夫に「除夜の鐘で追い出した煩悩を、2,3日でまた全力で取り込むわけやな」と笑われました。ネクタイ自体がよほど特別な機会でないと着けない(会社では、冬でも来客のない限り、ネクタイはしないで良いことになっている)、今時タイタックなど使う人はまずいないと思います。紺色のコートにブローチとして着けます。年始に美しいものを見ると、何か良いことがありそうな気がします。それで、タイタックは今年のお守りにしようと思ったのでした。美しいものをたくさん見る1年でありますように。

2017年1月1日日曜日

1月の花 デンファレ、向かい干支


あけましておめでとうございます。


酉年ですが、新年早々、鶏は煮しめにして食べてしまったので、向かい干支のうさぎを飾りました。



うさちゃんに合わせて花はピンクのデンファレとし、その他ピンクの物を棚の上に並べました。いつも夫に女子力がどうとか言われるので、ピンクで女子力高いでしょうとアピールします。今年の目標は
  • 「すぐやります」と言わない。
  • 「私がやっておきますね」と言わない。
  • 期限ブッチ切り(10日前とか)回答を常態化させない。 
  • 明日できることを今日やらない。
としようかと思ったのですが、こんなのは3日後に破られることは明らかです。存在感を消しながら、粛々と周りが認識するよりも多くの業務をこなし、「いない感じだけど、いなくなると困る」ようなOLを目指したいと思います(微妙)。また、何か一つは試験に合格し、KO通信の単位を10くらいは取りたいです。せっかく向かい干支を飾ったので、泉鏡花を積極的に読もうと思います。

皆様にとって今年も良い年でありますように。