2017年8月26日土曜日

ツバメと洋白銀器




ツバメの巣

ツバメを見ると、良いことがあると信じています。駐車場の天井の、謎の半円に、ツバメの巣を見つけました。巣の土台としてピッタリで、とても賢いと思いました(それとも、ツバメの巣専用にわざわざ半円を設置したのでしょうか)。ツバメのブローチを長い間探していたところ、先日、小さなピンバッヂを買いました。無地の青いセーターに合わせます。

ふるさと納税

 欲しいものを買ってあげるよ、と言われたら、欲しいものは自力で買えるので、お気持ちだけで結構です、と言うのですが、夫が「わしの分のふるさと納税の枠、使っていいよ。何でも好きなものもらい」と言うので、大喜びでもらいました。秋から返礼品の規制が適用されますから、(欲深いですが)還元率の高いものを選ぼうと思いました。

食器は中古で気に入ったものを揃えましたが、カトラリーはステンレス製の頂き物だったので、もう少し良いものが欲しいと思っていました。新潟県燕市から、洋白銀器(=銀メッキ)カトラリーを頂きました。西洋の紡ぎ車を思わせるデザインです。写真で見てもよく分かりませんが、銀の色はステンレスとはかなり違います。洋白銀器とステンレス洋食器の見た目の違いについて。還元率は98%でした。私の金銭感覚だと、この価格のカトラリーを買うということは絶対にないので、うれしいです。純銀ではなく、最高級品とはいえませんが、純銀のカトラリーに相応しい料理など作れませんので、中級品を日常的に使う方が良いです。

2017年8月20日日曜日

KO通信・夏スクーリング2017

は、特にないです

 昨年に続き、今年もまたKO通信の夏のスクーリングを受講しました。3期開講され、うち1期のみ、受講しました。有休を最低でも4日間も取らなければならないところ、慶弔時でもないのに仕事をサボることはとても心苦しく思いました。文学部しか卒業していないため、「本当に大丈夫なのか」、「あなたなんかに法務が務まるのか」という反応をされることがよくあります。依頼者に、まずは不安を抱かせてしまうことはとても良くないですし、相手に対して失礼とも思うので、なんとかして早めに卒業したいと思っています。

費用

通学圏内に住んでいない人は、1回スクーリングを受けると、交通費、宿泊費、食費等々で10~20万円ほどの出費となるそうです。なかなか巨額の出費と思います。私は、昨年引越しをして、30分で通学できますし、他の学生との歓談、飲食などには全く興味がなく、弁当持参なので、授業料、交通費とテキスト代で収まります。

今年の授業

法学部の専門科目は、政治学系の他、経済学部との共通科目も多いです。経済の専門科目は全くもって理解できず、先生が話されているのが日本語なのか、●レ%$語なのかすらも分からないというくらいなので、なるべく--法という講義を受講するようにしています。--法も往々にして難しいですが、どうやら日本語で話しているらしいということは分かります。

今回の午前の、**法は、企業法務をやるなら、避けて通れない分野ですが、もともと苦手なところでもありました。それで、内容はおもしろくないし、レジュメは分かりにくく、試験は難しく、終了後にも苦手意識は払拭できませんでした。いくら6日間で詰め込むといっても、結局は概要だけだと思います。今後は**法をさらに深く理解しないと仕事にならないので、前途多難です。

午後の//法は、企業法務にはほとんど関係ありません。ただ、必修科目なので、テキスト学習の準備として受講しました。歯切れが良くて、とてもおもしろい講義でした。この3倍くらいの時間をかけて教えて頂くことができるなら良いのに、と思いました。試験問題は事前に通知されましたので、準備しておけば、特に困ることはないと思いました。

単位を落としている疑惑

これまで、KO通信の試験等の結果について書いたことはないので、単位は全部落としているのではないか、と思われるかもしれませんが、とりあえず単位は取れています。

今後のスクーリング

9月半ばからは週末スクーリングが、下旬からは夜間スクーリングが開講されます。週末と、夜間は、2回/週、白い視線を浴びながら通う予定です。過去は夏のスクーリングだけだった時期もあるようです。でも、休みを取りにくい人にも配慮してなのか、Web授業、週末・夜間スクーリングなども開講されるようになったようです。レポートの添削も、過去にはとても時間がかかったようで、学生が裁判を起こして改善されました。学生が多いせいか、使いにくい点が徐々に改善されていくのはありがたいことです。今後は、週末スクーリングの開講頻度を上げる、年末年始に冬スクーリングを開催する、などに期待しています。

2017年7月30日日曜日

ベルギー奇想の系譜(展覧会)



Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の「ベルギー奇想の系譜」展へ行きました。展示内容は15世紀~現代までと幅広く、ヒエロニムス・ボッスやブリューゲルなどの精密な作品、象徴主義、逆さ吊の骨格などのわけの分からない現代アートなど、盛りだくさんでした。

ボッス、ブリューゲル

ピーター・ブリューゲル父『忍耐』1557年
ポスターやチラシに印刷されているヒエロニムス・ボッスが今回のイチオシなのだろうと思います。細部までおもしろい描写で埋められていますが、小さい絵で、人気もあって混雑しているので、オペラグラスがあれば良かったと思います。先月まで開催していた、東京都美術館の「バベルの塔」展は一人で行きましたが、今回は夫も行きました。その時と同じ版画作品も多く展示されていました。「バベルの塔」は、チラシや絵葉書を見せて、私が「モンスターかわいい、琴ペン飼いたい」と騒いで、夫に悪趣味だと言われました。実物を見ると、夫もかわいいねぇ、と言っていました。

象徴主義

ヴァレリウス・ド・サードリール『フランドルの雪』1928年、アントワープ王立美術館
~17世紀のコーナーが終わると、急に人がまばらになります。それまでの大勢の観客は、どこへ行ってしまったのか、不思議なくらいです。私はモンスターも好きですが、そればかりだと嫌で、美しいものも見たいので、素通りしたらもったいないと思うのです。ジャン・デルヴィルの「レテ川の水を飲むダンテ」は美しい夢のようですし、クノップフのパステル画はローデンバックの短編を視覚化しているし、ウィリアム・ドグーヴ・ド・ヌンクが2枚出展されていたのもうれしかったです。ヌンクは薄明かりの絵画botとしては素通りできない画家ですが、なかなかまとめて見る機会はないようです。ベルギーのクレラー・ミュラー美術館へ行ってみたいものです。

ヴァレリウス・ド・サードリールは、今回初めて知りました。静謐な冬景色を好んで描く画家です。

夫に「象徴主義って何なん?」と訊かれて答えられず、情けないことになりました。Wikipediaで調べてみると、何やら難しいことが書いてあります。「理想世界を喚起し、魂の状態の表現を特別扱いする印象や感覚を探求」??こんなこと、即答できるように準備しておかないといけないんでしょうか…

シュルレアリスム



マグリットやデルヴォーは、シュルレアリスムと美が両立していて、物語性も感じます。今回、出展されていた姫路美術館所蔵の「海は近い」(デルヴォー)も特に好きな作品です。デルヴォーの絵から、人はどんな物語を思い浮かべるのか、どうしても知りたくて、本を買いました。
  • ミシェル・ビュトール『ポール・デルヴォーの絵の中の物語』
    内容は少し難解ですし、図版が白黒なのが残念ですが、オンラインで画像を参照して、雰囲気だけでも楽しめればよいかと思います。
  • アントワーヌ・テラス『ポール・デルヴォー』
  •  長野まゆみ『夜間飛行』
    軽めの小説です。デルヴォーの他、ジョゼフ・コーネルの箱の写真なども掲載されていますが、絵と内容があまり合っていない気がします。

現代アート

 特にコメントはありません。




2017年7月2日日曜日

驚異の部屋に相応しい絵


驚異の部屋は博物館・美術館の原型なので、絵画も陳列されます。好きな絵を陳列すれば良いのですが、驚異の部屋に似合う絵と、そうでもない絵があると思います。驚異の部屋向きな絵とはどんなものか、考えてみました。気分の問題ですが、額装して、毎日目にするので、リトグラフとか、良い印刷のものだとうれしいと思いました。デジタルフォトフレームは論外です。美は、効率化とは両立しないものだと思っています。


博物画

驚異の部屋に定番の絵としては、まずは博物画があります。驚異の部屋の趣旨からしても、博物画は特にふさわしいものだと思います。鉱物画やキノコが好まれるでしょうか。ボタニカル・アートも博物画の一分野ですが、ルドゥーテのバラを好む層と、驚異の部屋愛好層はあまり重ならない気がします。天文図も人気があると見受けます。鉱物画やフィリップスの星座早見表などは、私にはとても手が届かず、持っているのは卵の図と、天文図1枚、W.Kranz作の夜の絵です。天文図は、デパートの文具売り場で額装してもらいました。地味な図版ですし、机の上にペラっと置いてあるだけではまるで有難味もないですが、額装すると見違えるようでした。野鳥の卵は、階段のタペストリーの隣に掛けています。

J.J.グランヴィル

(誰にお勧めしているのか分かりませんが)、J.J.グランヴィルは驚異の部屋にお勧めのイラストレーターです。着想がユニークで、描写は精密、美しさとグロテスクが混在しています。絵は、版画(技法は不明)に、手彩色を施しているようです。ところどころはみ出しており、そんなにうまい塗り絵ではないですが、淡い色合いが良いです。ウォルター・クレイン、ミュシャ、エルサ・ベスコフ、エルンスト・クライドルフ等の一連の花の擬人化は、すべてグランヴィルが原点なのかと思っています。

手持ちのスミレの絵は、2014年に購入し、そのまま放置していました。飾り用途の物を温存しているのは、実用品を飾っているのと同じくらい、意味のないことなので、安価な写真フレームを購入し、マット紙のみ、絵のサイズに合わせて誂えました。デパートで額装してもらう場合の1/3以下のコストで収まりますが、そこまで違うようには見えません。気に入ったフレームさえあれば、お仕着せでも良いのではないかと思います。


有名でないターナー、彗星

とはいえ、絵葉書も飾ります。整理してみたら、1000枚くらいはありそうだったので、飾らないともったいないと思いました。1枚目は、オクスフォードのウィリアム・ターナーのものです。同時代で作風も似ている、より有名なJ.M.W.ターナーとは別人で、区別するため「オクスフォードのターナー」と呼ばれます。


ベルギーのシュルレアリスム

現代に近くなると、マグリットとデルヴォーが驚異の部屋的だと思いますし、驚異の部屋愛好家はマグリット好きが多いように思います。デルヴォーと驚異の部屋のつながりは、anatomical Venusだと思います。自分の好みで言うなら、マグリットやデルヴォーはすごく良いな、と思う作品と別に興味ないわと思う作品とが半々くらいです。シュルレアリスムの画家でも、マックス・エルンスト、ダリ、デ・キリコなどは驚異の部屋とはかけ離れています。マグリットやデルヴォーの原画を飾るわけには行かないので、絵葉書で満足しています。フレームはMOMAのロイド・ライトのデザインを翻案しているものです。

来月、Bunkamuraのザ・ミュージアムで開催される「ベルギー奇想の系譜」展は多分にヴンダーカンマー的なのではないかと期待しているところです。

ところで、マグリットについて調べていて、すごいものを見つけてしまいました。「ルネ・マグリット 図録と画集に見る作品参照データベース」というサイトで、 マグリットやデルヴォーのあらゆる図録・画集を、サイズ、図版の数、内容を含め、データベース化し、検索できるようにしています。仕事で業務効率化を担当していることから、データベース構築に常に悩まされています。膨大なデータを含み、きれいに整備された、検索しやすいデータベースには心底憧れます。すばらしいデータベースだと思いました。

2017年6月17日土曜日

後ろめたい喜び(バベルの塔)


東京都美術館「バベルの塔」展
金曜日の終業後に、行ってきました。金曜日は20時まで開館しているからでした。同じく仕事帰り・学校帰りらしい老若男女で大賑わいで、チケット売り場には行列ができており、コインロッカーはすべて使用中になっていました。展示物の前も、押すな押すなの大行列です。待ち時間がない分、ありがたく思えということなのでしょうか…美術館は、フェルメールの前でイェーイと言って写真撮影できる程度に空いているのが好みです…


Guilty Pleasure
ヒエロニムス・ボッスの作品は、今回は2点しか出展されておらず、それも変なモンスターがたくさん描きこまれたものではありませんでした。ボッスの作品で特に人気があるものは、「地上の楽園」等だと思います。グロテスクで、ユーモラスで、見ようによっては気持ち悪く、美しいところは特になく、でも妙にかわいい部分もあり、見ていると後ろめたい気分になります。夫に「今日行った展覧会はすごくかわいいのが多くて、」という話をして、チラシや絵葉書を見せたら「悪趣味やな」と言われました。絵画は、細部が非常に精密に描写されていて、空いているときに近付いて観賞できるとよかったのに、と思います。欧米の美術館に行ったとき、だいたい素描と版画の部屋は素通りでしたが、もったいないことだったかもしれません。ブリューゲルも、農民の絵よりもモンスターいっぱいの絵の方が楽しいです。
なお、「地上の楽園」はWikimedia Commonsで拡大して細部まで好きなだけ眺めることができます。良い時代になったものです。

エッグスタンド
就職して、多少の可処分所得を得られるようになったにもかかわらず、あまり欲しいものがなくなりましたが、展覧会の公式サイトで、モンスターの絵付のエッグスタンドが販売されているのを知り、欲しくて矢も楯も堪らないほどでした。茹で卵などまず食べないのに、3つも買ってしまいました。お気に入りは、琴ペン(写真右)です。鳩のようでかわいいし、ハープを担いでいるのも良いです。夫は、「この人の服、拷問する時に着るやつやで。趣味悪いんとちゃう」と言うのですが、なんとなく性格が良さそうに見えます。「忍耐」というタイトルの版画の一部で、絵葉書にはちゃんとPatienceの印字もあるので、机の前に飾って、大切にしたいと思います。