『ロバと王女』(映画)

父親に求婚される王女
【題材等】
「千匹皮」グリム童話

監督 ジャック・ドゥミ
出演 カトリーヌ・ドヌーヴ、ジャン・マレー他

【あらすじ】
ある国の王妃が死に際に国王に「再婚するなら私と同じように美しい人としてください」と遺言をのこす。王は美人を探すが、王妃と同じような美人は自分の娘である王女しか見つからないため、王女に求婚する。王女は困って名付け親の妖精に助けを求める。妖精は不可能な願い事をすれば王があきらめるだろうと考え、「空を映したような、月の光のような、太陽のような3枚のドレスと宝石を生むロバの皮を要求するように」とアドバイスする。しかし、王は娘のその望みをかなえてしまったため、王女はロバの皮をかぶって城から抜け出し、隣国の宮殿に下働きとして仕える。

【コメント】
白いライオンのようなネコのような形の玉座、風船のような棺、造花を飾りつけた室内装飾、ヘリコプターでの登場など、破天荒なセンスと、極彩色の色遣いが面白いです。ミュージカルですが、歌はあまり良くないです。滑稽すぎて見ていて気恥ずかしいです。

父親にドレスなどをもらって、喜んだ王女が「こんなに良くしてくれるのだから結婚した方がいいかも」と言う場面は
それだけはないわ
としか思えませんでした。原作では妖精は登場せず、王女自身が全力で父親との結婚を回避しようとします。ところが、Wikipediaで調べると、近親相姦エンディングもあるのですね。それはショックです…。

なんとなくニセモノ臭く、子どもっぽい感じもします。カトリーヌ・ドヌーヴはきれいです。

【お勧め度】
★☆☆☆☆

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