アメリカの良いところ

チャールズ川より
 渡米して1年半が経過しました。初対面のアメリカ人によく「アメリカのどんなところが好き?」と言われるので、これまでの印象で良いと思ったことを書いてみます。

ボストン公立図

【建築・都市計画】
日本の製品は使いやすく、食べ物はおいしく、安全、清潔で日本は良い国だと思います。でも日本にはきれいな建築物が少ない気がします。一般民家は個人の好みなのでさておき、ほとんどの公共建築物が寒々とした無機質なコンクリートの箱か、意味のないガラス張り(東京、新美術館)で、景観を損なっているように思います。メトロポリタン美術館、シカゴ美術館、ボストン美術館のアメリカ三大美術館に加え、ニューイングランド地方のいくつかの小さめの美術館にも行きましたがどこも建物が重厚で風格があります。それと都市計画は、オフィス街と住宅街が日本よりも明確に区分されています。

【文化施設】
美術館はとにかく規模が大きいです。でも美術館のほとんどは東部の大都市に集中していて、中西部にはあまりないようです。私は図書館を推します。DVDやオーディオが豊富です。私の住んでいる市は人口3万人ほどなので、図書館自体はそれほど大きくありませんが、地域の他の図書館と提携しているので、60万冊の蔵書にアクセスできます。図書カードを作ってインターネットからログインすると、他の図書館の蔵書も予約することができ、本は最大で5週間借りられます。また、図書館主催のイベントもあり、作家を呼んだり、コンサートや古本市を開催したりしています。ボストン公立図書館は観光地としてもおすすめです。

【生涯学習】
教会、図書館、公立学校等々で生涯学習がさかんです。講師はほとんどボランティアのような人が多いので、クラスによって当たり外れは大きいですが、受講料は安いですし機会が多いのは良いことだと思います。私はこれまでのところESLとドイツ語しか受けていませんが、他にも料理、手芸、写真、美術、外国語、ダンス、ヨガ等の様々なクラスがあります。

【乳製品が安い】
バター、チーズ、ヨーグルトなどが安く、種類も豊富です。アイスクリームはバケツサイズが販売されています。なお、アイスクリームとチョコレート以外の市販のお菓子はおいしくありません。

【飛行機の運賃が安い】
格安旅客券を探すとシカゴやワシントンDCに安く行けます。長距離電車はさらに安いようです。ただ、宿泊費は日本の倍以上はかかるので、体感としては結局のところ日本で国内旅行する場合と同じくらいの出費です。

【調理器具、特にオーブン】
多くの家には作り付けのオーブンがあります。七面鳥とか子豚を丸焼きできるような大きなオーブンです。オーブン料理は下味さえつけておけば後は焼くだけなので簡単で、オーブンで作ったというだけでちょっとゴージャスな感じが出ます。フードプロセッサーや電気ケトルなども良いものがあります。

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