ヨーロッパ旅行 ヴンダーカンマーと自然史博物館

ベルリンからウィーンの移動は朝9時の飛行機を予約したので早起きしてそのまま空港へ向かいました。そしてチェックインすると



出発時刻 21時 !!!

目が点になりました。メールの予約通知に24時間方式ではなく、am、pm方式で書かれていたため、私が12時間勘違いしていたのでした。便の変更は一人300ユーロかかると言われて諦めました。今回の旅行はすべて私が計画し、日程を決めたのでとても焦りました。我が有難き夫は「気にせんでええよ。ウィーンが一日短くなって、その分ベルリンが長くなったと思えば何も問題ないで」と言ってくれました。 この旅行は夫の株がどんどん上がり、私の株はどんどん下がって行くようです(それはいつものこと)。

気を取り直して街中まで戻り、観光を続けました。蚤の市でティーカップを買いヴンダーカンマー博物館自然史博物館に行きました。




ヴンダーカンマーはwikipediaによると「15世紀から18世紀にかけてヨーロッパで作られていた、様々な珍品を集めた博物陳列室である」とのことです。私は五十嵐麻理さんの「スチームパンク大百科」を読んで興味を持ちました。澁澤龍彦邸の写真などがヴンダーカンマーのイメージです。あまり大きい声では言えないのですが、私はヒエロニムス・ボスが結構好きで、ヴンダーカンマーの写真を見ているとボスの絵を見ているときと同じ、後ろめたいようなぞくぞくするような感覚があります。展示の中では穏当なものの写真を載せましたが、中にはびっくりするようなグロテスクなものもあります。18歳未満禁止の特別展は、グロすぎて私は見られませんでした。ボスの「快楽の園」のパロディもありました。ヴンダーカンマー博物館は夫もなかなか気に入っていたようです。


ヴンダーカンマーを標榜しているわけではないですが、自然史博物館こそがヴンダーカンマー的な空間だと思います。神秘や混沌がない分グロテスクでもないです。この自然史博物館は剥製や植物標本の作り方についての展示などもあり、さすがドイツという気がしました。

ホルマリン漬けの海の生物。壮観!
輪になって寝て見るプラネタリウム

鉱物標本の展示室の様子です。木枠の標本棚が少し古風な感じですてきでした。標本は大きさが揃えてあって、整然と並べられ、几帳面な感じがしました。夏は透明感のある鉱物標本は涼感を与えます。私たちが滞在したとき、ベルリンは30℃を超える暑さでしたが、普段あまり暑くなることがないのか、エコなのか、電車やホテルもエアコンがなくて、屋内も屋外より暑いくらいでした。





蚤の市でお買い物をして、博物館も二つ見ることができ、満足して再び空港に向かいました。ウィーンのホテルはなかなか快適でした。朝9時の便を夜9時だと勘違いしていなくて良かったと思いましたが、とにかく気を付けます。

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