BSOのマーラー

ボストン交響楽団のコンサートに行きました。曲目はマーラーの交響曲第2番で、長いので休憩なしで1曲だけです。

マーラーをコンサートで聴いたのは初めてです。写真のとおり大編成で、他にハープ、オルガンなども使用され、演奏者が舞台裏に引っ込んで演奏する箇所もあります。演奏時間は約1時間50分です。

難しい音楽だと思いました。美しい部分もありますが、これだけ長く、大規模で芝居がかったところがあるのに全体に通じるストーリーのようなものがよく見えません。マーラー自身が楽章ごとに標題をつけていて、これを事前に読んでおかなかったのもいけないのかもしれませんが、この標題も妙に哲学的で難解です。バロック音楽ファンで、音楽に関しては保守的な私としては、コル・レーニョや小太鼓のバチで大太鼓の金属部分を叩くといった演奏法は「本当に必要?」と思ってしまいます。夫が「あれだけたくさんの楽器をそろえて、演奏時間も長いのにベートーヴェンの第九を超えていないのはちょっとねぇ…」と言っていて、なるほどと思いました。ただ、大規模だと、ゴージャスな気分にはなります。終わり近くにオルガンが加わるところがドラマチックで良かったです。

今回、残念に思ったことは前の客席に座っていた人が、演奏中10回くらい水を飲み、チェーンでできているアクセサリーをチャラチャラと鳴らし続け、演奏中にお化粧をするなどして、落ち着きがなかったことです。クラシック音楽に興味がないのに、無理やり連れてこられた様子でした。ほかにも、二人連れの片方が飽きてしまったのか、途中退席して帰ってしまったカップルを見ました。双方がよほどのクラシック音楽好きでない限り、マーラーのコンサートはデートで行くには向かないと思いました。

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