年明けの展覧会(都内)


シカゴ美術館

ボストン公立図書館


渋谷の東急文化村ザ・ミュージアムで来年1~3月にピュヴィ・ド・シャヴァンヌ展が開催されるようです。絶対に関係あるはずがないのですが、渡米前に展覧会に行くと、どこの展覧会のアンケートでも「今後取り扱ってほしいテーマ等」というような質問の欄にしつこくシャヴァンヌシャヴァンヌと書き続けていました(ザ・ミュージアムにはよく行っていたので、5回くらいはそう書いたと思います)。なんだか思いが通じたようでうれしいです。

日本に一時帰国するとなると飛行機代だけでも20万円は下らない支出で、高いですが、同じ時期に
もあるので、これは「行くしかない」という気がしてきました。ラファエル前派展と、英国唯美主義展は2枚合わせた割引券も販売されるようです。ラファエル前派展は今年初夏のころにワシントンDCのナショナル・ギャラリーで同じ内容で展示されていて、行きたいと思ったのですが、ヨーロッパ旅行の直前で行けませんでした。専業主婦でしかないのに、夫をほったらかして遊びに行くなんてなんととんでもない妻かと思いますが、夫はいつも私のやりたいことを支援してくれるので、冷凍庫にいろいろな食べ物を準備しておけば、送り出してくれるでしょう。


 シャヴァンヌは洋画家、黒田清輝に影響を与えたようですが、私は日本の洋画家はよく分かりません。鏑木清方はシャヴァンヌを「清楚」と評していました。
メーテルリンクの『青い鳥』の挿絵が代表作であるイギリスの画家、フレデリック・ケイリー・ロビンソンもシャヴァンヌの影響を強く受けた作品をのこしています。ケイリー・ロビンソンの名前を知ったのは、やはり文化村の「英国ロマン派展」で『青い鳥』の扉絵にも使用されている一枚が展示されていました。その頃から今に至るまで、20年ほどもラファエル前派や象徴主義、ヨーロッパの世紀末美術などを追いかけています。中・高校生の頃はお小遣いを貯めると、神保町古書街へ出かけ、その関連の画集や展覧会のカタログを少しずつ集めました。印象派やルネサンスと違って、出版されている本が少なく、1冊の値段が高かったですが、ラファエル前派や世紀末の絵画は甘美で、手に入れると大喜びでした。『青い鳥』は働き始めてからオークションで稀覯本を入手した他、イギリスにも旅行してテート美術館やヴィクトリア&アルバート美術館を訪れました。

シャヴァンヌは各地の美術館に1、2枚は所蔵されていることが多いのですが、まとめて見られる機会は珍しいと思うので、このチャンスを逃す手はない気がします。

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