ヨークシャー・プディング



ヨークシャー・プディングはイギリスの家庭料理で、オーブンでローストした肉・魚料理と共に供されることが多いそうです。サンクスギビングにお邪魔したお宅で、七面鳥と一緒にごちそうになり、おいしかったので自分でも作ってみました。レシピは簡単です。

【材料】
  • 卵 好きなだけ
  • 小麦粉(今回は中力粉を使用) 卵の個数×50g
  • 牛乳 卵の個数×50g
  • 砂糖 少々
  • 塩 少々
  • 好きなオイル 
【手順】
  1. オーブンを440F(230℃)に予熱しておく。オーブンの中にマフィン型(正式にはヨークシャープディング型。私はどちらも持っていないので、オーブンパンにラメキンを乗せて代用しました)を入れて、一緒に温める。
  2. 卵と牛乳を泡立て器で混ぜ、粉(ふるわなくてよい)、塩、砂糖を加え、さらに混ぜる。ダマがなくなるくらいまで。
  3. 容器のくぼみ1個1個に、油小さじ1杯分くらいをたらし、オーブンでよく熱する。
  4. 容器にタネを3分めくらいまで入れ、10~15分焼く。
このプディングは甘くはなく、日本のカスタードプディングとは異なるものです。ローストした肉のグレイビーをかけて食べます。ヨークシャープディングにソーセージを入れて焼くとToad in the Hole(穴の中のヒキガエル。ネーミングセンス悪すぎます)という菓子パンのようなものができます。アメリカでソーセージを何度か買ってみましたが、ウイキョウやローズマリーのようなスパイスが気になって、あまりおいしいと思えなかったのでハムを加えたものを作ってみました。でも、ハムは入れないで焼いて、別添えにする方がおいしかったです。

クリスマスにはどんなものを召し上がりますか、と尋ねると、「サンクスギビングとだいたい同じだけど、七面鳥ではなくラムを、デザートはクリスマスプディングを食べます。クリスマスプディングはミンスミートが入っていて、フランベして食べるんだけど、めっちゃまずい(disgusting)ですよ。イギリスは食べ物がすごくおいしいことで有名な国、というわけではないから」と言っていました。近年はイギリスでもこのクリスマスプディングよりもドイツのシュトレンの方が人気があるそうです。クリスマスプディングはディケンズの『クリスマス・キャロル』にも登場し、一度は食べてみたいと思っていましたが、イギリス人がそう証言するに及んで別に一度も食べなくてもいいか、と思いました。

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