「驚異の陳列棚」完成


昨年のクリスマスに夫が壁掛式キュリオケースをプレゼントしてくれました。既に持っているものを陳列すると、空室があったので、鉱石や貝殻などを買い足し、陳列棚を完成させました。


左上は紅水晶のうさぎです。木彫りのクマと石彫りのうさぎのどこが違うのか、と言われると答に窮します。昨年、泉鏡花を10冊ほど読んだので、買いました。鏡花は向かい干支である卯にちなみ、うさぎグッズをコレクションしていたそうです。鏡花のコレクションは新聞に掲載されるほどすごいものだったそうです。数年前に金沢へ旅行した時のお目当ての一つは鏡花記念館で、そこにうさぎコレクションが展示されていることを期待していたのですが、残念ながらありませんでした。

右上は蛍石です。蛍石は産地や色によって値段が変わります。ヨーロッパやアメリカ産地のものは中国のものより高価です。実物は写真よりも緑がかった色です。

右下の白い石はスコレサイトです。形のおもしろさからか、自然史博物館などにもっと大きな結晶が展示されていることが多いです。子供の時踏んで遊んだ霜柱にそっくりだと思いました。これを見ると、いつも靴の裏のザクザクとした感触を思い出します。


地球ゴマ以外は、海にまつわる物です。左下はサンゴに見えますが、方解石の結晶です。ウニの殻と同室にあるのは蛍石で、波のような色だと思います。蛍石はいろいろな表情を見せるのがおもしろいです。右上のハライトは、うすいピンク色で層になっている結晶がきれいですが、岩塩なので日本のような湿気の多いところだと簡単に溶けてしまうそうで、手に入れたことを少し後悔しています。


魚眼石、蛍石、ホネガイなど。ホネガイは英語ではVenus combというそうです。鉱石などはミュージアムジェルで固定しています。この地域は地震はほとんどありませんが、ミュージアムジェルを使うと不安定でも見栄えの良い角度で固定することができます。

もしも宝くじが当たったら、世界中を旅行して珍しいものを収集し、ヴンダーカンマー博物館を開くのが夢です。三渓園や大河内山荘に行って、大きな財産を築いた人が、大規模で誰の目にも美しいものをつくり、それを一般に公開するというのは、世の中を美しくする、すばらしいことだと思いました。日本に美術館はたくさんあるところ、ヴンダーカンマー博物館的な施設は珍しく(インターメディアテクというのもあり、いつか行ってみたいですが)、芸術品ほどには価値の高くない珍品の収集の方が見込みがある気がしました。なお、私は宝くじを買ったことはなく、大金持ちになれる可能性は皆無です。

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