驚異の青い棚 1.アクアマリン



25の収納場所がある壁掛けキャビネットは、アメリカから持ち帰りました。日本ではアメリカよりも確実に狭い家に住むのに、帰国する段になって家具を増やすのは、得策とは言えません。「こういうのは日本で買えないから」という弁解もダメな人感が満載ですが、昨年買ってもらった、驚異の棚に使っているキャビネットがおおいに気に入って、買ってしまいました。コレクションは、テーマを決めないと限りなく拡散しそうなので、青いものを中心に集めます。ブログのタイトルはこれに由来します。壁に穴のあけられない賃貸住宅なので、靴箱の上に乗せました。


最初の部屋に収納したのはアクアマリンです。アクアマリンの和名は藍玉というそうですが、「藍」というともっと濃い、サファイアのような色をイメージします。Wikipediaには、「市販品の多くは緑色から黄褐色の緑柱石を熱処理した」と記載されています。流通している宝石のほとんどは、何らかの処理を施されているそうなので、これも熱処理されていても不思議はありません。染色やアクアオーラなど、一目で分かる加工は好きではありませんが、それも好みの問題ですし、私は人工的な処理についてはあまり気にしていません。

アクアマリンは名前もきれいで、好きな宝石です。このアクアマリンはほとんど透明感がなく、色も淡いため、宝石として加工されるようなクオリティではないと思いますが、少し霞のかかった空のような、きれいな色です。一つ一つは小さいので、まとめて瓶に入れています。ホテルの朝食に出たジャムの瓶です。ボストンで最後に滞在したホテルで、環境保全の名の下、チープな設備に終始した居心地の悪いホテルで、朝食もおいしくありませんでしたが、ジャムだけは良かったです。5泊もしたので、悔し紛れに瓶をためて持ち帰りました。ホテル滞在が3週間以上にも及び、荷物が多くて大変なのに、夫がぬいぐるみを持ち歩くので、「あなたがそんな無駄なものを持ち歩くなら、私だって」と対抗意識を燃やし、重くてかさばる、他人から見れば廃棄物でしかないガラス瓶を10個ほどもスーツケースに入れていました。コルク栓付小瓶に入っているのは、透明度が高い、六角柱のアクアマリンです。白く濁ったほうが空のようだとすれば、透明度の高い方は氷のようだと思いました。

ガラクタ類を置いている玄関の靴箱

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