猛暑の鎌倉



梅雨の晴れ間か、梅雨が明けたのか、天気が良かったので鎌倉へ出かけました。雨の上がった後で、緑は瑞々しいですが、暑い上に湿度も高く、歩くのは結構大変でした。ただ、このお天気だと海に行く人の方が多いためか、お寺は空いていました。


北鎌倉で降りて、東慶寺、浄智寺、明月院を参拝しました。いずれも花で有名なお寺ですが、今の季節は端境期で、名残りのアジサイが少しあったくらいです。


大きな鉢に、一つだけ浮かべていました。この活け方は粋だと思いました。



水琴窟
暑い日はやはり水が涼しげです。噴水よりも、このような静かな水の方が涼しさを感じます。中学校か高校の国語の教科書にも、噴水と鹿威しを考察した文章があったように思います。明月院で水琴窟を聴くことができて、うれしかったです。


アジサイのような蛍石、蛍石のようなアジサイ


アジサイはそこまで好きな花ではありませんが、花を見ていて蛍石に似ていると思いました。



鎌倉遠足の締めくくりは、恒例の清方美術館です。これまで気付いていませんでしたが、夫が「あっちに石があるで」と教えてくれて、ラピスラズリやマラカイト、サンゴの入っている日本画のパレットを見ました。日本画の顔料は高価だと言いますが、こういったものを使っているのであれば高価であるのも頷けます。キューピーちゃんと美女の絵葉書は、夫がぜひ欲しい、と言うので買いました。自分で見ていたら、変な絵だ、と思って素通りしていましたが、考えてみれば清方とキューピーちゃんの取り合わせは意外性がありますし、美女の憂い顔とキューピーちゃんのマンガ顔の対比がユーモラスです。夫は、おもしろいものやユーモラスな要素によく気が付いて、シェアしてくれるので外出が楽しくなります。


このスケッチは「明窓浄机」というタイトルです。オフィスの机の上が散らかりがちなので、机の前に貼って片づけを心掛けようと思います。

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