#驚き明治


9~10月は、仕事、大学(通信)、引越し等、とにかく色々詰め込みすぎで、毎日「間に合わない!」という思いに駆られながらバタバタと走り回っていました。ただ、これはどうしても行かねば、と思っていた芸大美術館の「驚きの明治工芸」に、最終日に滑り込みました。台湾のコレクターの収集した「自在置物」や「ビロード友禅」などが展示されています。





ほとんどの展示物は撮影することができます。人物画や風景画は、どちらかといえば西洋ものが好みですが、動物の意匠は東洋の方が優れていると思っています。エドウィン・ランシーアの高貴なイヌやウマの作品など、いくら見てもうれしくないわけです。本展で展示されていた鳥、ウサギ、シカなどの動物は、どれも生き生きとして、触ってみたくなります。


今回の一番のお気に入りは、ヒョウタンで作ったアヒルです。ヒョウタンを見た人が、「これ、アヒルに似ているから嘴付けよう」と言って付けたのでしょう。今にも動き出しそうです。

おもしろくて、かわいくて、珍しい物ばかりで、驚異の部屋に飾りたくなります。「驚きの」明治工芸で「驚異の」部屋ですから、コンセプトとしても合っています。こんなすてきなコレクションを提供してくださった台湾コレクター様に感謝です。

最終日に行ったためか、かなり混雑していました。

その後、サントリー美術館の鈴木其一展にも足を運びましたが、こちらも最終日だったため、大変な混雑で、行列を見て尻尾を巻いて逃げてきました。この美術館とは相性が悪いのか、前回、ガレを見に行ったときも、尻尾を巻いていたようです。絵葉書だけ買いました。とてもかわいらしい絵が多くて、入れなくて残念でした。今回は、やむを得ない事情があったとはいえ、展覧会に最終日に行くものではないと思いました。


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